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ある住宅瑕疵保険法人が、保険金を支払った雨漏れ事故を調べたところ、最も多い雨水侵入場所は、陸屋根およびバルコニーということが分かりました。その中でも特に多いのがバルコニーの笠木回りだということです。当社も昨年はバルコニーの笠木の工事を3軒、行いました。
今でも覚えています。
可児市桜ケ丘で行ったバルコニーの改修工事です。
バルコニーの表面、裏面のサイディングボードをめくると中の板が腐っていました。
ほとんど全部、やり替えたのを覚えています。
住宅瑕疵保険法人の日本住宅保証検査機構がまとめた調査結果によると、手すり壁やパラペットは最も雨水が侵入しやすい部位とのことです。
陸屋根、およびバルコニーからの雨水侵入は全体の36.9パーセントを占めます。最も多いです。
従来は外壁の開口部が最多でしたが順位が入れ替わりました。
陸屋根、およびバルコニーの中でも笠木回りが56.5パーセントで飛びぬけています。
笠木回りのトラブルが特に多いのはなぜでしょうか?
それは、笠木回りから侵入した雨水の排出が難しいことがあげられます。
また侵入した雨水の排出も難しいです。
また、内部の通気を十分に考慮していないケースが多いこともあります。
笠木の役割は、水を切って内部への雨水の侵入を防ぐことです。
しかしながら、完全に防水することは難しく、暴風雨の時には笠木の継ぎ目や両脇から雨水が侵入することがあります。
そして、潜り込んだ雨水は容易に排出できません。
それは、笠木の下地木材の天板が水平で、雨水が溜まりやすいこともあります。
また、通気ルートが確保されていなく、内部を密閉している場合は、溜まった雨水の湿気が充満します。
これは、まずいですね。
こうした状態が長期に渡り続くと、内部の下地材が腐朽します。
私達が行った改修工事もそういう時だったんですね。