電話でのご相談 [9時~18時まで受付中]
phone03-3779-1505
街の外壁塗装やさんという名前ですが屋根塗装も常々一緒に施工させていただいております!そこで今回は屋根塗装の注意点についてちょっとお話したいと思います。瓦と言いましてもいろいろと種類があるわけでして、その中でも今回はカラーベスト、コロニアルと呼ばれるスレート屋根瓦の塗装についてです。和瓦は基本的には塗装しなくても長年持ちこたえてくれるんですがカラーベスト、コロニアルと呼ばれる瓦は塗装をしてあげないと防水効果が切れてしまいます。
そのため定期的なメンテナンスが必要です。外壁の塗装の際に足場を組み立てますので一緒に塗装をする現場が街の外壁塗装やさんですと98%ぐらいはあるかと思います。何かの理由がありまして屋根は塗装しないといったケースもありますがほとんどのお客様が一緒に塗装されます。
屋根は外壁よりも直接の日差し、雨、雪、風とすべての影響をもろに受けておりますのでしっかりと守ってあげないと外壁よりも早く劣化してしまいます。
最近では塗装ではなくカバー工法での施工も増えております。既存のカラーベスト、コロニアルといったスレート瓦をめくったりせずに上にかぶせてカバーしてしまう工法です。残材処分、めくるための工賃もかからず施工日数も本当の葺き替えよりも単価を抑えることもできます。
なぜカラーベストを塗装しないの?と思われる方もいるかもしれません。それは塗装ができない瓦もあるからなんですね(/_;)
塗装自体はできるのですが持ちが著しく悪いといったところです。
上の写真はカラーベストの小口の写真になります。ちょっと移りが悪いですが(^_^;)
小口の部分から捲れてきてしまっているような状態です。
この瓦は抄造法という工法で製造された瓦になります。
2004年以降からアスベストの混合比率を下げるために製造方法や材料が変わったりしました。そのタイミングで製造されたスレート瓦が今非常にもろくなってきてしまっております。
抄造法とは和紙を作るように薄い層を作り、そのいくつかの層をプレス成型したスレート瓦になります。ミルフィーユ状になっています。日々のダメージに耐えれなくなってくるとその層と層とが捲れてきてしまいます。
アスベストが混ぜられて作られていたものは非常に頑丈です。しかしながら人体への影響を考え混合比率が引き下げられましたが物としては非常に弱くなってしまったんですね。
こういった瓦に塗装をすると塗装をした層へは塗膜は付いているのですが数年たった時に層ごとめくれてきてしまいます。そうすると瓦の内部がむき出しになってしまいます。
そこからまた水を吸い、また次の層、また次の層とドンドンめくれてしまいます。
ですのでこういった製造方法の瓦には塗装ではなくカバー工法でのメンテナンスが増えているわけですね!
新築時に葺かれていた屋根が悪いと聞くと皆さんがっかりされます。しかしながら人体の影響や、法律がかかわってきてしまうと致し方ない部分もあります。そういったこともありながら現在のスレート瓦はノンアスベストでも強いものができてきております。
残念ではあるところもありますがメンテナンスをさせて頂く、お問い合わせをいただいたおきゃにはこういったお話をさせて頂きカバー工法にて施工しております。